
糖尿病患者さんのEDのパターン
EDは以下の4つに大別されます。
- ストレスなど、なんらかの要因によって引き起こされる機能性ED
- 勃起に関わる神経、血管、平滑筋組織、ホルモン、陰茎白膜などの障害による器質性ED
- 機能性障害と器質性障害が混合された混合性ED
- その他の要因によるED
糖尿病性EDは混合性EDに分類されます。糖尿病性EDとは糖尿病の合併症の1つです。
糖尿病患者さんは同世代の健常な方よりED発症率は2~3倍と言われています。
糖尿病の方の3人に1人はED の自覚症状が見られ、糖尿病は生活習慣病の中でもEDの起こる割合が最も高い疾患であり、EDの原因として注意する必要があります。
日本人男性の糖尿病患者数(予備軍含む)はおよそ138万人と推計されます。そして糖尿病患者の約80%がEDとの合併症に悩んでいます。
なぜ糖尿病患者はEDになるのか
糖尿病により血糖コントロールの不良状態になり、その不良状態が継続した結果、細小血管がダメージを受け陰茎や会陰に張り巡らされている神経にも障害が起き、神経線維から脳への伝達が悪くなり、男性の性的反応を引き起こすのを阻害します。
障害の原因の解説
3つのパターン
- 神経障害
糖尿病によってその神経回路に障害が生じ、脳で感じた性的刺激が陰茎に伝わりにくくなり勃起しにくくなる。 - 海綿体の機能不全
勃起に必要不可欠な「平滑筋の弛緩」が糖尿病により、弛緩が起こりにくくなり勃起しにくくなる。 - 動脈硬化
糖尿病の典型的な症状としてあげられる動脈硬化が起こり、勃起機能の大幅な低下につながります。
EDの症状は体の中で糖尿病やその他の病気、加齢やストレス、飲酒、喫煙などによって動脈硬化が進んでいるサインでもあります。早めに医師にご相談ください。