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花粉症・鼻炎の時期にいびきが悪化する?アレルギー性鼻炎と睡眠時無呼吸症候群(SAS)の深い関係

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2026,03,05

コラム

花粉症・鼻炎の時期にいびきが悪化する?アレルギー性鼻炎と睡眠時無呼吸症候群(SAS)の深い関係

「春先になると、家族からいびきがうるさいと指摘される」 「花粉の時期は、しっかり寝ているはずなのに日中の眠気やだるさが抜けない」

このような症状にお悩みではありませんか?特定の季節にだけいびきが悪化したり、睡眠の質が低下したりする場合、単なる「春のうららかさ」や「疲れ」が原因ではないかもしれません。

実は、花粉症やハウスダストによる「アレルギー性鼻炎」と、睡眠中に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」には、密接な関係があります。

今回は、神戸元町呼吸器内科・アレルギー科クリニックが、鼻づまりがいびきや無呼吸を引き起こすメカニズムと、季節の変わり目でも良質な睡眠を確保するための対策について詳しく解説します。

1. 鼻づまりが「いびき」と「無呼吸」を生み出すメカニズム

通常、人間は睡眠時に「鼻呼吸」を行っています。

鼻は優秀なフィルターおよび加湿器の役割を果たしており、スムーズな呼吸経路を確保しています。

しかし、アレルギー性鼻炎によって鼻の粘膜が炎症を起こし、鼻づまり(鼻閉)が生じると、睡眠中の呼吸に以下の2つの重大な悪影響をもたらします。

① 強制的な「口呼吸」への移行

鼻が詰まると、息苦しさから無意識のうちに口を開けて呼吸をするようになります。

仰向けに寝た状態で口呼吸になると、下あごが下がり、舌の付け根(舌根)が重力によって喉の奥へ落ち込みやすくなります。

結果として空気の通り道(気道)が極端に狭くなり、そこを空気が無理やり通ることで粘膜が振動し、「いびき」が発生します。

② 気道への「陰圧」の増大

鼻の通り道が狭い状態で息を吸い込もうとすると、喉の奥に強い引く力(陰圧)がかかります。

これは、細いストローで力いっぱい飲み物を吸い上げようとすると、ストローがペシャンコに潰れてしまうのと同じ現象です。

この陰圧によって喉の柔らかい組織が内側に引き込まれ、気道が完全に塞がってしまうと、「睡眠時無呼吸」の状態に陥ります。

2. アレルギー性鼻炎が睡眠時無呼吸症候群(SAS)を悪化させるリスク

アレルギー性鼻炎といびき・無呼吸の合併は、放置すると日常生活に深刻なダメージを与えます。

  • 睡眠の分断(マイクロスリープの発生): 無呼吸状態になると脳が酸欠を感知し、呼吸を再開させるために一瞬だけ覚醒します。これを一晩に何度も繰り返すため、深い睡眠(ノンレム睡眠)が著しく減少し、日中の強烈な眠気や集中力低下、慢性的な疲労感を引き起こします。

  • 負の連鎖(スパイラル)の形成: いびきによる振動は、喉の粘膜に物理的なダメージを与え、さらなる炎症と腫れを引き起こします。アレルギーによる「鼻の炎症」と、いびきによる「喉の炎症」が合わさることで、気道はますます狭くなり、無呼吸が重症化していく負のスパイラルに陥ります。

3. CPAP(シーパップ)治療中の方に忍び寄る「花粉の罠」

すでに睡眠時無呼吸症候群と診断され、CPAP療法を行っている患者様にとっても、花粉症の時期は最大の鬼門です。

CPAPは鼻から空気を送り込んで気道を広げる治療法ですが、鼻炎で鼻が完全に詰まっていると、空気が気道まで届きません。

さらに、苦しくて睡眠中に口を開けてしまうと、鼻から送り込まれた空気がそのまま口から漏れ出てしまいます(口内リーク)。

これにより、「CPAPを使っているのに全く効果が出ない」「空気が漏れて不快で、無意識にマスクを外してしまう」といったトラブルが多発し、治療のコンプライアンス(継続率)が大きく低下してしまいます。

4. 呼吸器・アレルギー専門医が推奨する「両輪」の治療アプローチ

いびきや無呼吸を根本的に改善するためには、睡眠へのアプローチだけでなく、アレルギー性鼻炎に対する適切な治療が不可欠です。当院では、以下の治療を並行して行うことを推奨しています。

鼻炎をコントロールし、鼻呼吸を取り戻す

  • 内服薬・点鼻薬の活用: 眠気が出にくい抗ヒスタミン薬や、局所の炎症を強力に抑えるステロイド点鼻薬を使用し、まずは鼻の通りを確保します。

  • 舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法): スギ花粉やダニが原因の場合、アレルギーの原因物質を少しずつ体内に取り入れ、体質から根本的に改善する治療法です。長期的な視点で、いびき・無呼吸の予防に非常に有効です。

睡眠環境と生活習慣の改善

  • 寝室の環境整備: 就寝前に空気清浄機を稼働させ、湿度を50〜60%に保つことで、粘膜の乾燥とアレルゲンの飛散を防ぎます。

  • CPAPの加湿機能の利用: CPAP使用中の方は、機器に専用の加湿ボトルを取り付けることで、鼻の粘膜への刺激を和らげ、鼻づまりを軽減できます。

5. よくあるご質問(FAQ)

Q. 春の花粉の時期にしか、いびきをかきません。それでも睡眠時無呼吸症候群の検査は必要ですか?
A. 季節限定であっても、いびきや日中の強い眠気がある場合は、その期間だけでも無呼吸状態に陥り、心臓や脳に負担をかけている可能性があります。一度、ご自身の睡眠状態を客観的に測る「簡易検査」を受けることをお勧めします。

Q. 鼻が詰まった時は、市販の点鼻薬(血管収縮薬)を使ってもいいですか?
A. 市販の血管収縮剤入りの点鼻薬は即効性がありますが、長期間使用すると「薬剤性鼻炎」を引き起こし、かえって鼻づまりが重症化・慢性化する恐れがあります。継続的な使用は避け、専門医が処方するお薬を使用してください。

まとめ:睡眠とアレルギーのトータルケアをご相談ください

「たかが鼻づまり、たかが花粉症」と我慢していると、睡眠の質が低下し、毎日のパフォーマンスや健康寿命にまで悪影響を及ぼします。

神戸元町呼吸器内科・アレルギー科クリニックは、その名の通り「呼吸器疾患」と「アレルギー疾患」の両分野を専門的に診療しています。

そのため、アレルギー性鼻炎のコントロールと、睡眠時無呼吸症候群の診断・CPAP治療をワンストップでスムーズに行うことが可能です。

「季節の変わり目になるといびきがひどくなる」「CPAP治療中だが、鼻が詰まってうまく使えない」などのお悩みがありましたら、どうぞお気軽にご来院ください。

スッキリとした鼻呼吸と、質の高い睡眠を取り戻すお手伝いをいたします。

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