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2024,09,25

コラム

【コラム】これからのコロナ対策と、コロナワクチンについて

これからの新型コロナ対策とワクチンについて

新型コロナウイルスは、私たちの生活に大きな影響を与えてきましたが、最近では感染対策やワクチンの考え方が少し変わってきています。

この記事では、今後のコロナ対策やワクチン接種について、できるだけわかりやすく説明します。

ワクチン接種の目的が変わってきた

最初の頃、コロナワクチンは「感染を防ぐ」ことと「重症化を防ぐ」こと、両方に効果があるとされていました。

しかし、オミクロン株という新しいタイプのウイルスが広がってからは、ワクチンを打っても感染する可能性が高くなってしまいました。

それでも、ワクチンは重症化を防ぐことにはまだ十分な効果があります。

そのため、今は特に高齢者(お年寄り)や基礎疾患(持病)がある人にとって、ワクチンはとても大事です。

一方で、若くて健康な人は、副反応(ワクチンを打った後に体調が悪くなること)が気になる場合、ワクチンを打つかどうか慎重に考えてもよいとされています。

ワクチンを打つ頻度と種類

日本では、秋から新しいワクチン接種が始まる予定で、1年に1回の接種が勧められています。

しかし、これは必ずしも科学的な証拠に基づいたものではなく、予算などの問題も影響しています。

例えば、アメリカでは重症化リスクの高い高齢者に対して、半年に1回の接種を推奨しています。

つまり、1年に1回の接種では、リスクが高い人にとっては少ないかもしれないということです。

また、これまで主に使われていたmRNAワクチンに加えて、今年の秋からは「不活化ワクチン」という新しい種類のワクチンが利用できるようになります。

例えば、武田薬品工業が提供する「ヌバキソビッド」は、不活化ワクチンであり、mRNAワクチンと比べて副反応が少ないと予測されています。

このため、副反応が気になるものの、基礎疾患を持っている若者や女性にとっては、不活化ワクチンが選択肢の一つになる可能性があると言えます。

ただし、オミクロン株に対する有効性についてのエビデンスがまだ十分ではなく、慎重に判断する必要があります。

当院ではこのコロナの「ヌバキソビッド」というワクチンを接種することはできません。

1バイアルあたり複数名分のワクチンが入っているため、開封しても使いきれないためです。申し訳ございません。

コロナ感染の後遺症について

コロナの重要な問題として後遺症もあります。英語では”long COVID”などと呼ばれています。

診断から3カ月後でも、倦怠感や呼吸困難、筋力低下、集中力低下などの訴えで外来受診される方もいます。

それが6カ月、1年と経ってくると患者さんの割合は減ってきますが、罹患後1年経った時点でも、だるさが残っている、息切れが続くといった患者さんがいるので、コロナに罹らないということが大切です。

ワクチン接種でコロナ罹患後症状のリスクを43%下げるという報告がありますので(JAMA Intern Med 2023;183:566-580)、こういったことからもワクチンをしっかり定期的に打っていくことは大事だと考えています。

感染対策はどう変わる?

コロナが流行し始めてから、マスクをつけたり、人混みを避けたり、体調が悪いときは外出しないなどの感染対策が求められてきました。

これからも感染対策は重要ですが、ずっとマスクをつけ続けるのは大変です。だから、流行している時期にはマスクをつけ、流行が落ち着いたら少し緩めるなど、メリハリをつけた対策が大切です。

電車内や込み合った場所など、密な所ではマスクをつけて、他の所では外す、など、TPOに応じて変えるのが良いでしょう。

ただし、当院も含めて医療機関の中では、免疫力の低い方もおられますし、何よりコロナにかかっている発熱患者さんもおられますので、きちんとマスクを装着してください。

特に大事なのは、体調が悪いときは無理をせず、しっかり休むことです。

これはコロナに限らず、他の病気でも同じです。

自分の体調に気をつけて、他の人にうつさないようにすることが、これからの「当たり前」になっていくべきだと思います。

病院や医療現場での対策

病院では、特に感染対策が重要です。なぜなら、病院には高齢者や体の弱い人が多く集まっており、コロナに感染すると重症化するリスクが高いからです。

ですから、一般の人々の生活よりも、病院ではしばらくの間、厳しい感染対策を続ける必要があります。

例えば、病院によっては面会が制限されていたり、マスクの着用が求められていたりするかもしれません。

しかし、これらの対策も、少しずつ緩めることができるかもしれません。例えば、流行の状況や患者さんの状態に応じて、少しずつ対策を柔軟に変更していくことが大切です。

コロナの検査について

コロナの検査も今後は少し変わっていきます。以前は、入院する前や手術の前に全員が検査を受けていましたが、今はその必要が少なくなってきています。

なぜなら、重症化する人が減ってきたからです。

これからは、コロナに感染した可能性がある人や、体調が悪い人に対して、しっかりと検査を行い、早く治療することが大事だとされています。

コロナウイルスはどうなる?

新型コロナウイルスが完全に消えることは、残念ながら期待できません。このウイルスは、インフルエンザのように定期的に流行する可能性が高いとされています。オミクロン株のように、少しずつ性質を変えながら広がり続けるでしょう。

しかし、感染したことによって得られる免疫がしばらく続くため、次第に流行の規模は小さくなると考えられています。

ただし、新しい変異株が出てきた場合には、再び大きな流行が起こる可能性もあります。

ですから、これからも流行の状況を見ながら、感染対策やワクチン接種を調整していく必要があります。

最後に

この数年間、新型コロナウイルスによって私たちの生活は大きく変わりましたが、少しずつ落ち着きを取り戻しています。

これからも注意を払いながら、状況に応じた感染対策を続けていくことが大切です。

ワクチンを打つかどうかは、それぞれの健康状態やリスクに応じて考え、自分に合った選択をすることが大事です。

引き続き、新型コロナウイルスの情報に注意を払い、私たち一人ひとりが自分と周りの人を守る行動を心がけていきましょう。

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神戸元町呼吸器内科・アレルギークリニック

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